ひーくんの学習ブログ

ひーくんこと私のアフィリエイト初心者へ向けたアフィリエイト学習ブログです。

『グッド・ウィル・ハンティング』について

私のプロフィールにも書いてあるのですが、『グッド・ウィル・ハンティング』という映画が好きです。

あらすじ

 

フィールズ賞受賞者でマサチューセッツ工科大学数学科教授のジェラルド・ランボーは、数学科の学生たちに代数的グラフ理論の難問を出す。世界屈指の名門大学生たちが悪戦苦闘する中、いとも簡単に回答を出す者が現れた。その人物は学生ではなく、アルバイト清掃員のウィル・ハンティングであった。

ランボーはウィルの非凡な才能に眼をつけ彼の才能を開花させようとするが、ウィルはケンカをしては鑑別所入りを繰り返す素行の悪い青年だった。ランボーはウィルを更生させるため様々な心理学者にウィルを診てもらうが、皆ウィルにいいようにあしらわれサジを投げ出す始末。ウィルは幼い頃に養父から受けた虐待がトラウマになっていた。 最後の手段として、ランボーは学生時代の同級生でバンカーヒル・コミュニティ・カレッジで心理学を教えるショーンマグワイアを紹介する。ショーンランボーは不仲であったが、ウィルの更生のため協力することになる。

当初、ウィルはショーンをからかっていた。またショーンは、妻を亡くして失意の中にある中年大学教師であった。心を開かないウィルと妻を亡くしたショーンは、互いに深い心の傷を負っていることを知り、次第に打ち解けていく。

ランボーの苦悩、ショーンの孤独、ウィルとハーバード大学の女学生スカイラーとの恋などを通して、ウィルが徐々に成長していく姿を描いた。
出典 - Wikipedia


とまぁこんな感じのストーリーなのです。

何故好きになったか

 

何故私がこの映画を好きになったかといいますと、あるシーンで感動して泣いてしまいまして。私が一番感動したシーンが以下の動画で紹介されています。

35秒からが私の好きなシーンです。


台詞を記してくれていた方がいたので引用させていただきます。

== 35秒以降のセリフのみ掲載 ==
WILL「What is that?」
(何それ?)

SEAN「This is your file.I have to send it back to the judge for evaluation.」
(君に関するファイルだ。審判に送らないといけないんだ。)

WILL「Hey,you’re not gonna fail me, are you? What’s it say?」
(ねぇ、僕のこと落とさないよね?それには何て書いてあるの?)

SEAN「Wanna read it?」
(読みたいかい?)
WILL「Why?… Have you had an yuh… experience with that?」
(なんで?あ〜〜〜。そういった経験ってあるの?)

SEAN「Twenty years of counseling. Yeah, I’ve seen some pretty awful shit.」
(20年カウンセリングをやっているんだ。そりゃ〜、酷いのを見てきたさ。)

WILL「I mean have you had any… experience with that?」
(いや、そういう意味じゃなくて。あなたにそういった経験があるのかってこと。)

SEAN「Personally? yeah… Yeah I have.」
(個人的にかい?あ〜、うん。あるよ。)

WILL「It sure ain’t good.」
(お気の毒に。)

SEAN「My father was an alcoholic. Mean fuckin’drunk. He’d come home hammered, lookin’ to wail on somebody.」
(うちの父親はアル中で家に酔っ払って帰ってきたものさ。誰かぶん殴る人を探しながらね。)

SEAN「So, I had to provoke him so he wouldn’t go after my mother and little brother.」
(だから、自分の母親や小さい弟に彼が向かわないように自分に矛先を向けさせたものさ。)

SEAN「Interesting nights were when he wore his rings.」
(彼が指輪を付けていた夜は最高だったよ。 ※皮肉)

WILL「Yeah… he used to just put auh…a wrench, a stick, and a belt on the table, and just say choose.」
(そうか。。。自分の父親はレンチと棒とベルトをテーブルに並べて「選べ」って僕に言ったものさ。)

SEAN「Well, I gotta’ go with the belt there, Vanna.」
(自分だったらベルトを選ぶだろうね。)

WILL「Uh.. well, I used to go with the wrench.」
(自分はレンチを選んだよ。)

SEAN「Why the wrench?」
(なんで、レンチを?)

WILL「cus Fuck him, that’s why.」
(だって、アイツが弱っちいクソ野郎だからだよ。)

SEAN「Your foster father?」
(君の養父かい?)

WILL「Yeah. So uh… you know, what is it Like? Will has an attachment disorder? Is it all that stuff?」
(そうだよ。あ〜、だからアレかい?自分は愛着障害でも持ってるって?)

WILL「 Fear of abandonment? Is that why uh… Is that why I broke up with Skylar?」
(捨てられる恐怖? それが僕がスカイラと別れた理由ってかい?)

SEAN「I didn’t know you had.」
(別れたなんて知らなかったよ。)

WILL「Yeah… I did.」
(あ〜、別れたんだよ。)

SEAN「You wanna talk about it?」
(それについて話したかい?)

WILL「No…」
(いや。。。)

SEAN「Hey, Will? I don’t know a lot. But, you see this?」
(ねぇ、ウィル。私は多くのことは知らないよ。でも、これを見てよ。)

SEAN「All this shit. It’s not your fault.」
(ここに書いてある全てのこと。これは君のせいじゃないんだ。)

WILL「Yeah, I know that.」
(あぁ、わかってるよ)

SEAN「Look at me,son. It’s not your fault.」
(こっちを見るんだ。これは君のせいじゃない。)

WILL「I know.
(あぁ、わかってる。)

SEAN「It’s not your fault.」
(君は悪くないんだ。)

WILL「I know.
(あぁ、わかってるよ。)

SEAN「No, no, you don’t. It’s not your fault.」
(いや、君はわかってない。いいか、君は悪くないんだ。)

WILL「I know.
(わかってるさ。)

SEAN「It’s not your fault.」
(君は悪くない。)

WILL「All right.」
(わ、わかったよ。)

SEAN「It’s not your fault. It’s not your fault.」
(君は悪くない。君は悪くないんだ。)

WILL「Don’t fuck with me.」
(もういいから。やめてくれよ。)

SEAN「It’s not your fault.」
(君は悪いんじゃないんだ。)

WILL「Don’t fuck with me allright? Don’t fuck with me,Sean, not you.」
(もう止めてくれよ!わかったから、頼むよ。わかったから!)

SEAN「It’s not your fault… It’s not your fault…」
(君は悪くないんだ。君は悪くない。)

WILL「Oh God…. Oh God, I’m so sorry…」
(あ〜!!!あ〜!ごめん、ごめんなさい。。。)

== 35秒以降のセリフの掲載ここまで ==
出典 -【児童虐待】映画「グッドウィルハンティング」の名言「君は悪くない」の意味は?

このシーンは、主人公のウィルが義理の父に虐待を受けていたことについてショーンが、「It’s not your fault.(意味:君は悪くないんだ)」と言って、その原因は虐待を受けていた子供には一切無いということを繰り返し、繰り返し、ウィルの心に届くまで伝えるというものです。

 

何故感動したのか

当時、母から虐待を受けて児童相談所に入っていて、そこでこの映画を観たんです。似たような境遇のウィルに感情移入して、自分が「虐待を受けたのは君のせいじゃないんだ」と言われたように感じて、涙が止まりませんでした。

そして、児童相談所を出て、自立援助ホームというところに入っていた時、そこのホーム長さんがイノセンス論というものについて話して下さいました。
 
イノセンスというと、無実、潔白、無邪気といった意味がありますが、イノセンス論におけるイノセンスとは子供は生まれてくる時、自分の親、自分の性別など何一つえらべないことからきた「根源的受動性」を意味します。

このことから、イノセンスは子供は自分に対して、何一つ責任がないという意味でもあります。

状態としてのイノセンスというのもあり、イノセンスという状態は、受けとめられたいという状態だと私は捉えました。

人は、大人になるにつれ、このイノセンスが解体されていくのだといいます。

自己肯定に至るプロセスをイノセンスの解体と呼び、イノセンスが解体されるには、受け止めてもらいたいという欲求を、受けとめ手が受けとめなければならないそうです。
 
何が言いたいかというと、ショーンの「It’s not your fault.」という台詞によって、虐待を受けていたせいで今まで自分を否定していた自分というものが肯定されたことに感動したのではないかと今の私は思います。

以上、何故グッド・ウィル・ハンティングを好きになったかと、自分が何故感動したかの考察でした。